「海の中道マリンワールド」へ行こう。
イルカ・アシカショー フォトレポート

Words : kita.

1日5回、時間は30分。前半アシカ、後半イルカのショー。 客席には屋根がかかっていますが、ステージはオープン、博多湾を借景に、開放感があります。 メインプールと2つのサブプールがあり、普通は全員サブの方にいます。 メインプールの客席側は高さ2Mのアクリル板で、客席からも水中の様子をみることができます。 最前列はちょうど目の高さに水面がくることになります。

写真には、9/3(日)まで開催されたクジライルカ大百科展の様子も少しあります。


ショーの様子。
観客から2名が選ばれ、イルカに指示を出す権利を与えられます。
写真はそのときのものです。演技が終わったら、タッチさせてくれます。
真ん中に大プール、その左右に控え用小プールがあり、
ショーの前にイルカは全部控え用プールに移され、時間になると出場します。
ご覧のとおり博多湾を借景に、とても開放的なステージです。
写真の外、対岸の右手にはホークスタウンが見えます。
左手には埋め立て工区があり、さらにその左、博多湾の最奥部に、
もはや首が締まった和白干潟があります。


ショー終了後、打ち合わせを行うメンバーと、それを見ているイルカ。
結構頻繁に顔を出し、じ〜っと見ていました。
こういうところはなんだか犬みたいです。


9/3(日)まで開催されていた企画展『クジライルカ大百科展』の一部です。
左からカマイルカ、ザトウクジラ、オキゴンドウの声が聞けるよう、
ヘッドフォン(ザトウは少し見えています)が仕込まれていて、これをかぶると
声が聴けるようになっています。
照明の関係で色が正しく出ていませんが、実物はグレー系でした。欲しかった…
余談ながら素材はウレタンの心材にナイロン系の布張りでした。


『クジライルカ大百科展』の一部です。
奥の白い骨格はオオギハクジラの一種、手前はヒゲクジラの一種。
(種名の控えをとるのを忘れました)
それぞれ針金で輪郭をとっています。
ハクジラの骨格標本は初めて見ました。ヒゲクジラ類は各地に骨格標本が結構あります。
通常展示では、福島県いわき市の博物館に、たしかセミクジラ、
マイナーなところでは港区三田図書館4Fの資料室にミンククジラの標本があります。

この日はバンドウイルカ2頭、カマイルカ4頭でのショーでした。他にゴンドウクジラがいます。 トレーナーがプールに入り、一緒に演技するほかに、観客から2名選び、歌(鳴くだけですが)の指揮をさせたり、握手させたりもします。 また、客席に向かって直径2M弱の風船を突き投げる芸があるのですが、よそ見していた観客がまともにくらい、びしょぬれになっていました。

意外に面白かったのは、ショー終了後の練習です。水槽脇でみていましたが、 イルカ2頭をつかった水上スキー(吻にベルトをかけ、2頭の背に立つ) 同水中ロケット(立ち泳ぎしているトレーナーの足の裏を思い切り押し上げる) などをやっていました。そばで見ると迫力があります。 前述のようにメインプールは一部アクリルなので、水中の動きもよく見ることができます。


練習中だった芸のひとつ。
2頭のイルカに足をかけ、吊革様のハンドルを吻にひっかけています。
この一瞬後、左端の母子は頭からしぶきをかぶりました。


逆光ですみません。全体の姿はこのような感じです。


シートベルトもチャイルドシートもないので、イルカが「や〜めた」となった瞬間、
頭からダイブ、とあいなります。何度見ても結構笑えます。


これも練習中だった技。「人間ロケット」というのでしょうか、
吻で足裏を支え、2頭が息を合わせて思い切り持ち上げます。
さすがにイルカ本人が水面に顔を出すまでの勢いはありませんが(続く)


ご存知のとおりのジャンプ力ですから、人間も結構な加速で打ち上がります。
写真では分かりませんが、イルカが「漕ぐ」力は相当なものです。
私個人としては、側面形が分かるので、撮ってよかったなあ、と(笑)。
(イルカにも腰があるんですねえ)

下の階に降りていくと、メインプールの壁が、やはりアクリルになっています。 2回目のショーはここから見ました。 特に連続ジャンプの時、イルカはよく鳴きます。ホィッスル音がはっきり聞き取れました。 6頭が犬ころのように駆け回るとプールも狭く感じますが、ジャンプの入水後、体をうまくひねり、運動エネルギーの方向を変えて、ぶつからないようにしています。 また、ここのイルカは、頻繁に背泳ぎします(見物人を観察しているのかもしれません)。

他に、大水槽にカメラマンが潜り、水槽横の大画面で魚をアップで見せるショー(TVのニュースショーでよくあるもの)や、タッチプール(ナマコ・ヒトデ・アメフラシなどを触れるコーナー)があります。丁寧に見ていけば水槽展示だけで1時間半くらいかかります。

■2000年5月時点の情報

入館料2,100円
通年パス3,600円
食事スパゲッティ680円、カツカレー820円、など。イルカを見ながら食事できます。
自販機ジュース類100円。芝生広場もあるので弁当持参もいいかも…日陰、ありませんが…。
交通JR鹿児島本線香椎駅で西戸崎方面乗換。約20分間隔。新幹線を降りて実測1時間程度。 博多埠頭から市営渡船で25分、500円。 けっこう気分いいです。博多埠頭のバス接続は、いまひとつ。
その他隣接のホテル海の中道ではマリンワールドセット割引など、各種割引企画をやっており、それを使えば一人一泊5,000円+税金で泊まれるようです。基本は2人部屋+ソファベッドのようです。海の中道海浜公園のウェブサイトが参考になります。
旅程例 12:41JR博多駅着/12:54博多駅発→13:04JR香椎駅着/13:18香椎駅発→(西戸崎往復)→13:46JR海の中道駅着→14:00入館、イルカ・アシカショーを2回見る (3.5H) 17:35発(市営渡船)→17:55博多埠頭着/18:00博多埠頭発(バス)→18:15呉服町下車/(地下鉄のりかえ)/18:20呉服町駅発→18:30赤坂駅着→長浜(屋台ラーメン)→19:20赤坂駅発→19:35空港駅着

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[$Id: fukuoka.html,v 1.1 2001/08/19 14:38:54 lapis Exp $]